研究課題/領域番号 |
18K12743
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 一橋大学 (2020-2022) 神戸大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
砂川 武貴 一橋大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (10747223)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | DSGEモデル / 非線形性 / 金融政策 / ゼロ金利制約 / ベイズ推定 / ニューケインジアンモデル / 数値計算 / 数値解法 / パラメータ推定 |
研究成果の概要 |
本研究期間中に、2本の論文が採択され、1本のワーキングペーパーをまとめた。非線形DSGEモデルの解法および推定手法についてサーベイとしてまとめ、Japanese Economic Review誌に掲載された。また、名目金利の非負制約を考慮した非線形DSGEモデルを用いて米国経済の自然利子率の推定を行い、International Journal of Central Banking誌に掲載された。さらに、非線形モデルの推定に用いるInversion filterの問題点についてワーキングペーパーとしてまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
名目金利の非負制約のような非線形性は、金融政策を行うにあたって非常に影響が大きい。実際に、各国の中央銀行は、2008年の世界金融危機や、2020年のコロナショックにおいて、そのような制約に直面してきた。本研究は、たとえば、自然利子率の計測が、名目金利の非負制約を考慮することで異なり得ることを示した。実質金利と自然利子率の差は金利ギャップと呼ばれ、金利ギャップが正のときは金融政策は引き締め的に、負のときは緩和的になる。本研究は、現実に多くの中央銀行が近年直面してきた、名目金利の非負制約が存在する際に、金融政策をどのように行えばよいのかについても示唆を与えるものである。
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