研究課題/領域番号 |
18K12744
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 駒澤大学 (2019-2021) 北星学園大学 (2018) |
研究代表者 |
山邑 紘史 駒澤大学, 経営学部, 准教授 (00610297)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 共有資源 / 単谷型選好 / 二択メカニズム / 上方集合ルール / 経済実験 / ただ乗り / ピボタルメカニズム / 自発的支払メカニズム / フリーライダー / リスク選好 / 時間選好 / 耐戦略性 / ナッシュ遂行 / ポテンシャルゲーム / メカニズムデザイン / 単峰型選好 |
研究成果の概要 |
複数人が利用権を共有している共有地において、利用者が自由に資源を利用できるとき、資源は乱獲され枯渇していくことが「共有地の悲劇」として知られている。共有地の悲劇を防ぐべく、限りある資源を効率的かつ公平に配分するためには、利用者の属性に基づいて資源を配分する仕組み(配分メカニズム)を構築する必要がある。 本研究では、①利用者の選好が単谷型である場合の資源配分問題、②実際に選びうる選択肢が事前に2通りに絞られる場合の社会的選択問題、③共有資源の維持管理費用の割当問題、の3問題に対して、一定の望ましい性質を充足する資源配分メカニズムを構築し、経済実験に基づくメカニズムの性能調査を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「共有地の悲劇」によって示されている共有資源の乱獲を防ぐためには、利用者の属性に基づいて資源を配分する仕組み(配分メカニズム)を構築する必要があるが、決められた配分メカニズムの下で利用者がどのような振舞いをするかについては、①ゲーム理論に基づく分析と②経済実験による検証が必要となる。 ①について、先行研究では配分メカニズムの構築が困難とされていた経済問題に対して、支配戦略均衡だけではなくナッシュ均衡も考慮することで、一定の可能性を見出すことに成功した。②について、複数の配分メカニズムを同一環境で比較するという実験手続を構築し、配分メカニズムの性能に関して一定の結論を導出することに成功した。
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