研究課題/領域番号 |
18K12762
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | グローバル・バリュー・チェーン / 技術水準 / 国際貿易 |
研究成果の概要 |
本研究では,リカードの比較優位のフレームワークにグローバル・バリュー・チェーン(GVC)を組み込んだ新たな多国モデルを構築し,GVCが形成されるメカニズムの分析を行った。分析の結果,技術水準が高い国は比較優位を通じてGVCにおけるより高度で複雑な生産工程の中間財を生産することを理論的に示した。さらに、GVCに関する国際的なデータベースであるWorld Input-Output Databaseから取得したデータを用いてモデルのカリブレーションを行い,モデルが現実のデータと良好にフィットすることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,国際貿易に占める中間財貿易の割合が約7割まで著しく上昇していることを背景として,グローバル・バリュー・チェーン(GVC)への関心が高まっている。しかしながら,GVCを描写するモデルの開発やその現実妥当性に関する研究の蓄積は依然として十分とはいえない状況にある。本研究は,マクロレベルのGVCの形成メカニズムを比較優位と国家間の異質性を組み込んだシンプルな多国モデルで説明できることを示した最初の研究である。また,学術的意義のみならず,将来的にGVCへの貿易政策の効果に関する議論に本研究のモデルが貢献することが期待できる。
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