研究課題/領域番号 |
18K12766
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
伊藤 伸幸 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (30742605)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 閉鎖性水域 / 水質汚濁 / 水質取引プログラム / オークション / 費用対効果 / 汚染寄与度 / 水質取引 / 環境ベース / 排出ベース / 水質取引オークション / 非点汚染源 / ラボ実験 / 入札行動 / 逆オークション / 非対称オークション / オークション形式 / 履行ルール / 実験デザイン / 非点源汚染 |
研究成果の概要 |
本研究では,規制当局がオークションを通じて,複数の非点汚染源から水質クレジットを購入することで非点汚染源からの汚染負荷を減らし,閉鎖性水域の水質を改善する水質取引オークションの制度設計の問題に取り組んだ。実験データの分析結果からは,各非点源における汚染物質を1単位削減することを課すクレジットでは,水質改善の限界効果の高い非点源の割合に関わらず,市場細分化が汚染削減効果の高い売り手の入札額を下げ,オークションのパフォーマンスを改善させることが観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
規制当局が各非点汚染源における汚染削減の閉鎖性水域の水質改善に対する限界効果に関する情報を,クレジットの売り手である非点汚染源に公開すると,オークションのパフォーマンスが悪化することがこれまでの実験研究で示されている。本研究の成果は,オークションの透明性を高めるなどの目的から,その様な情報公開が求められる状況下でも,市場細分化によってオークションのパフォーマンスを改善できる可能性を示唆するものであり,学術的意義及び現実の環境問題の解決に資する社会的意義は大きいと言える。
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