研究課題/領域番号 |
18K12773
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
津布久 将史 大東文化大学, 経済学部, 准教授 (20802333)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 貿易協定 / 輸送費用 / 関税政策 / 貿易費用 / 政策協調の維持可能性 / 国内政策 |
研究成果の概要 |
本研究課題は輸送費用の低下が、貿易協定の持続可能性に及ぼす影響に着目し分析を行ってきた。特に、政府が貿易政策のみならず環境政策や国際インフラ投資等の複数の政策を実施する状況を分析できる枠組みを提供し、これらの政策が国際貿易とどのような関係にあるのかを明らかにした。基本的な分析では輸送費用の低下が非対称的な2国間での貿易協定をより安定的な状態に促すことが明らかになった。そのため、関税以外の要因で生じている国家間の輸送費用(例えば、文化や言語の違いによる障壁や税関手続きの煩雑さ等)を積極的に取り除くことによって、当該国間での貿易協定を強固なものにできることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
貿易協定に関する理論分析を行う研究において、国家間の輸送費用を取り入れた点に意義があった。国際経済学の実証研究によれば国家間の輸送費用は無視できない水準であることが明らかにされてきた。そのため、これを受け現代の国際貿易体制を説明する上で必要不可欠な貿易協定に関連する諸帰結が国家間の輸送費用にどのように左右されるのかを分析することで貿易協定に関する学問分野に新たな知見を加えることができた。
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