研究課題/領域番号 |
18K12809
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
|
研究機関 | 一橋大学 (2019-2021) 一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(医療経済研究機構(研究部)) (2018) |
研究代表者 |
高久 玲音 (タカクレオ) 一橋大学, 国際・公共政策大学院, 准教授 (80645086)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 偏差値 / 医師 / かかりつけ医 / 地域医療 / 医学部 / 高偏差値化 / 診療所 / 立地 / 医師の就業行動 / コロナ / 自然実験 / 医療機関行動 / 病院 / 外来部門 / 診療科選択 |
研究成果の概要 |
地域医療を支えるマンパワーの不足が懸念されている現状を踏まえて、近年急速に進んでいる医学部の高偏差値化が医師の労働供給にどのような影響を与えるのか解析した。分析では、入学した医学部の偏差値が高かった医師と、偏差値がそれほど高くない医師でどう変わるのか検証し、成果を2020年に英文学術誌に公表した。高偏差値化は入学した医師のキャリアパスに大きな影響を与えている可能性が示唆された。まず、DPC病院などの急性期病院で就労する確率が大きく上昇していた。また、専門医資格を取得する確率も上昇していた。一方で、開業する確率は大きく減少した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後、人口高齢化に伴い病院では急性期ではなく回復期・慢性期の医療機能が不足するとも言われている。いわゆる「かかりつけ医機能」を担う人材の不足も懸念される。また、医学部ばかりに優秀な人材が集まるのは国全体の人的資源の配置として非効率だという指摘もある。そうした観点に対するはじめての本格的な学術研究となっており、大きな社会的意義がある。実際、研究成果は新聞やメディアで繰り返し報道されている。
|