研究課題/領域番号 |
18K12812
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 (2019-2022) 大阪大学 (2018) |
研究代表者 |
落合 夏海 兵庫県立大学, 政策科学研究所, 講師 (80812552)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 確率的ボラティリティ変動モデル / ファイナンス / 金融工学 / ボラティリティ |
研究実績の概要 |
本研究は、日本の金融市場の高頻度データを使用して、日中リターンにおけるボラティリティ変動の特性を明らかにすることが目的である。取引日内のボラティリティ変動においては、日次リターン変動とは異なる日内周期性が存在することや、各国市場に特有の要因が影響することから、日本の金融市場の日中のボラティリティ変動要因を検証することは、日中のボラティリティの予測や市場の安定化において社会的な意義がある。 本年度は、確率的ボラティリティ変動(SV)モデルを用いて、日経225先物の日中取引と夜間取引の1時間毎のデータに対して、ベイズ的な手法にもとづきMCMC法を適用してボラティリティ変動の日内周期性を検証した。推定の結果、日本市場の日中と夜間それぞれの取引開始時刻と終了時刻付近においてボラティリティが高くなり、その間のボラティリティは低い傾向があること、また、主要な海外市場の取引開始時刻付近においてもボラティリティが高くなる傾向があることが確認された。これは海外市場に対して行われた先行研究において、取引日内のボラティリティ変動がU字型の日内周期性をもつことや、海外市場の取引開始時刻の影響を受けるという結果と整合的であり、日本市場においてもその傾向を確認することができた。 より細かな時間刻みのデータに対してモデル推定を行うためにモデルの改良を行うことと、出来高とボラティリティとの関連性について分析を進めた。これらの点に関して、来年度も引き続き研究を続けていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
モデル推定の計算において妥当な結果を得るために、当初の予定よりも時間が掛かったため。
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今後の研究の推進方策 |
より細かな時間刻みのデータに対してモデル推定を行うためモデルの改良を行うこと、また、出来高とボラティリティとの関連性についての分析を引き続き行う。
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