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近代日本の産業化過程における山林負荷にかんする研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K12827
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分07070:経済史関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

山口 明日香  名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (60733144)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード産業化 / 山林負荷 / 森林資源
研究成果の概要

本研究は、近代日本の産業化に伴って生じた山林負荷を、用途(産業)別に推定しながら解明した。各用途の山林負荷は、これまで木材消費量によっていたが、本研究では、山林負荷を軽減する植林や節約、さらに輸移入材の利用について考察した。その結果、各用途の山林負荷は木材消費量に必ずしも比例せず、時期的に変化していたことが明らかになり、消費量の多かった建築用材の山林負荷の評価は大きく下方修正された。また以上の考察から、戦時統制期より戦前の方が、市場機能が働いて節約や輸移入材の利用がみられた分、全体として山林負荷は軽減され、戦前日本の森林「崩壊」は回避されたことが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近代日本の産業化は森林資源に強く依存して進展し、この過程で生じた山林負荷は、用途(産業)別の木材消費量に基づいて評価されてきた。本研究では、木材の節約や植林といった山林負荷を軽減する側面も考察することで、従来の評価を書き換えた。また本研究は、現在進みつつある世界各地の森林の利用・保全の比較史的考察にも寄与するものである。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 近代日本の山林負荷推計2020

    • 著者名/発表者名
      山口明日香
    • 雑誌名

      Discussion Papers in Economics, Graduate School of Economics, Nagoya City University

      巻: 654 ページ: 1-24

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 近代日本の産業化と森林資源2020

    • 著者名/発表者名
      山口明日香
    • 学会等名
      実践プログラム1:「環境変動に柔軟に対処しうる社会への転換」研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 近代日本の産業化過程における山林負荷の再検討2019

    • 著者名/発表者名
      山口明日香
    • 学会等名
      政治経済学・経済史学会東海部会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-02-19  

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