研究課題/領域番号 |
18K12830
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 国士舘大学 (2021-2022) 帝塚山大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
冨田 新 国士舘大学, 経営学部, 准教授 (50611810)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | イギリス鉄道業 / 鉄道技師 / 鉄道技術者 / イギリス鉄道 / 技術者ネットワーク / 競争 / 協調 / ネットワーク / イギリス |
研究成果の概要 |
本研究課題は、イギリス鉄道技師の分析を通して、関係性・ネットワークを明らかにし、彼らのルーツと役割・業績・影響力について、鉄道業の生成・発展との関連の中で再評価することを目的としている。まず、18世紀から19世紀前半にかけて、土木技師と炭鉱・機械技師のネットワークについては排他的・競争的側面がある一方、時に協調的側面も有し、関係性は複雑であった。また、土木学会(ICE)会長等の分析を通して、初期は道路・運河・併設軌道等の土木技師が中心であったが、次第に鉄道技師が多くなる傾向が見られた。さらに、公式及び非公式帝国における鉄道などインフラ整備において、コンサルタント技師が重要な役割を果たしていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、鉄道技師の競争と協調という二つの視点に着目し、産業革命期以降の技術者でマクロレベルの大発明を担った発明家・技術者だけでなく、これまで重視されてこなかったミクロレベルの標準的発明家・技術者についても網羅し、鉄道業に関する知識・技術の普及とそれを可能にした社会的・人的資本ネットワークの形成・発展をよりダイナミックな視点から明らかにしようとするところに意義がある。特に、初期の鉄道技師の系譜を18世紀後半から19世紀前半の土木・炭鉱・機械技師に求め、そこから19世紀後半にかけどのように独立した鉄道技師の地位が形成・確立されたのかを、ICE会長職経験者等の経歴分析等を通して明らかにした。
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