研究課題/領域番号 |
18K12838
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
木村 裕斗 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (10809883)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 創造的パフォーマンス / チーム学習行動 / 批判的思考態度 / 拡散・収束思考 / 高次認知能力 / 会話分析 / 態度変容 / 性格特性 / 組織市民行動 / 創造的逸脱 / 集団規範 / 創造的思考態度 / パーソナリティ / 暗黙的調整 / 拡散的思考・収束的思考 / 集団レベルの協調活動 / 個人の態度変容 / 知識相互作用 / 組織行動 / チーム学習 / 批判的思考 / 拡散思考・収束思考 / 高等教育 / 高等教育の学習プロセス |
研究成果の概要 |
本研究では,論理的・批判的思考といった高次認知能力に着目し,それらが職場における創造的パフォーマンスの遂行に結びつくまでのメカニズムを検討した。最も重要な成果は,性格・思考態度といった個人特性と集団内のコミュニケーションの相互作用を検討し,創造的思考態度の変化を明らかにした点である。具体的には,(1)批判的思考態度のうち探求心は積極的拡散傾向を促進するが,証拠に基づく判断は性急な収束傾向を高めてしまうこと,(2)誠実性が低い者は積極的拡散傾向が高いが,集団内の学習が活発な時は,むしろ性急な収束傾向を示してしまうことなど,個人・集団間の相互作用と創造性の興味深い関係が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,職場の創造的なパフォーマンスの要因として,高次認知能力に着目した点である。職場の学習研究では,その促進要因として集団の風土や個人の経験に着目することが多かったが,本研究で取り上げた思考力や認知能力は,組織内の学習において本質的に重要な要因となりうるだろう。 本研究の社会的意義は,経営組織における学習と高等教育における人材育成像のギャップを埋め,新たな視点を提供できた点である。とりわけ職場で創造的なパフォーマンスを導出するためには,安易にグループ・レベルの活動を取り入れるのではなく,個人の性格・思考態度に注意を払いながら,適切な学習行動を促進する必要があるだろう。
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