研究課題/領域番号 |
18K12854
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
|
研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
橋本 倫明 東京都市大学, 都市生活学部, 准教授 (30650460)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | ダイナミック・ケイパビリティ / 共特化 / 企業境界設定 / 取引コスト / 取引可能性 / 取引採算性 / コーポレート・ガバナンス / 取締役会 / 社内取締役 / 取引不可能性 / 取引不採算性 / 垂直境界設定 / コーポレートガバナンス / 取締役会構成 / エージェンシー問題 / 取引コスト理論 / 企業の境界 |
研究成果の概要 |
変化が急速な市場環境下で企業は(1)「何を基準に企業内外の資源を再構成すればよいのか」、(2)「新たな技術や知識をどのように獲得すればよいのか」を考察するため、文献渉猟、理論モデル構築、事例調査を実施した。 (1)について、補完的資産を互いに特殊化し、各資産の価値を高めると同時に模倣困難にするように資源を再構成すべきであることが示された。 (2)については、技術や知識を含む補完的資産の獲得を確実かつ効率的に行うために、外部業者との間の能力差と取引にかかるコストの大きさに基づいて、それらの資産を自社で所有するのか、契約を通じて社外から調達するのかを適切に決定することが重要であることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバル競争、市場ニーズの多様化、技術革新等により、今日の事業環境は変化が早く不確実であり、変化に適応するために新たなビジネスモデルへの転換を求められる企業も増えている。戦略経営分野ではダイナミック・ケイパビリティという企業能力が注目されているが、ビジネスモデルの良い転換の仕方は明らかにされていない。 本研究は、企業が互いに特殊化された補完的資産を活用できるビジネスモデルに転換すべきことを示し、補完的資産の獲得に関する意思決定フローを提示した。ダイナミック・ケイパビリティの活用に具体的内容を与えたことがその学術的意義であり、ビジネスモデル転換の方針を企業に示したことがその社会的意義である。
|