研究課題/領域番号 |
18K12861
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 多摩大学 |
研究代表者 |
小林 英夫 多摩大学, 経営情報学部, 教授 (40710083)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 滑業家 / ギャップフィラー / 絆創膏現象 / 創業者・滑業家関係 / ベンチャー人材供給エコシステム / ベンチャー企業 / シリコンバレー・人材供給エコシステム / 事業環境変化・滑業家関係 / ベンチャー / 急成長 / 経営チーム / 追随的企業家 |
研究成果の概要 |
スタートアップ企業が急成長を果たす時期に、事業や組織規模が拡大することによる必要資源と既存資源とのギャップがどのように充足されているかという問題に対し、役割を柔軟に変え組織の穴を埋め業務を滑らかに動かす「滑業家」の存在が日本で指摘されていた。 本研究では、米国における、急成長ベンチャーで主に支援部門における経営幹部層の欠員を一時的に埋める役割を担う「ギャップフィラー」という類似概念との比較を通じて、その存在の一般性を明らかにするとともに、曖昧な職掌定義のもとでゼネラリスト人材を生み出す傾向の強い日本の雇用慣行下では実務担当者レベルでも滑業家が存在することを指摘して、その概念を拡張し精緻化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベンチャー企業の急成長時の不足人的資源の充足という問題に対して指摘されてきた、役割を柔軟に変えて組織の穴を埋めて業務を滑らかに動かす「滑業家」の存在を、実務家からの評価や事例研究を通じて検証し、その概念の妥当性を明らかにした。また、事例研究を通じて、その概念が日本の雇用慣行や組織文化に特有のものではなく、国際的に適用可能であることを明らかにした。この研究を通じて、急成長を志向するスタートアップの初期チームを構成する要件が単なる必要機能充足に留まらない可能性を提示した。結果として、創業者以外の人材のベンチャー参画動機の向上や創業チームの品質改善に貢献し、ベンチャーの成功確率の上昇に寄与した。
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