研究課題/領域番号 |
18K12868
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 関西学院大学 (2019-2022) 大阪商業大学 (2018) |
研究代表者 |
貴島 耕平 関西学院大学, 商学部, 助教 (20758461)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 組織行動論 / ボトムライン・メンタリティ / 経営組織論 / 学習行動 |
研究成果の概要 |
本研究では、個人の思考様式の一つであるボトムライン・メンタリティが、個人の行動にどのような影響を与えるかについて、理論的かつ経験的に検討を行った。ボトムライン・メンタリティとは、結果を何よりも最優先する思考様式であり、視野狭窄の状態と呼べる。ビジネスの世界において、結果を出すことを優先することは自然であるように思えるが、そのことによる不利益についても指摘されてきた。本研究が行った調査では、ボトムライン・メンタリティに個人が染まることによって、個人の進取的行動(職務における創意工夫)は促進されるが、周囲を助けるような行動(援助行動)は減少することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結果を最優先する思考様式は、数値目標の達成という形式において、多くの業界や企業で一般的になっていると言える。そのため、こうした思考様式は、多くの実務家にとって当たり前のように受け入れられていると言える。しかし、近年の実務界においては、チームで協働して働くことや組織を超えた協働が求められることも多く、周囲を助ける援助行動の重要性は、近年ますます高まっていると言えよう。そのため、従来のボトムライン・メンタリティに基づいたマネジメントでは、協働の可能性が減少するということを示したという点で、本研究は、今後のマネジメントの可能性を示したと言える。
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