研究課題/領域番号 |
18K12890
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
石田 惣平 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (20780315)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 会計 / 業績予想 / 経営者能力 / 経営者交代 / 経営者報酬 / 経営絵者能力 |
研究成果の概要 |
本研究は、業績予想には経営者の能力が反映されているのか、経営者の労働市場おいて業績予想が利用されているのかについて実証的な分析を行った。経営者能力の尺度としてDemerjian et al. (2012)が考案したManagerial Ability Score(MA Score)を用いて分析を行ったところ、MA Scoreが高い企業ほど正確度の高い業績予想を公表していること、業績予想の正確度が高い企業の経営者ほど交代させられる確率が低いことを確認している。これらの発見事項は、業績予想には経営者の能力が反映されており、また経営者の労働市場に利用されていることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経営者が公表する業績予想は経営者や投資家の過度な短期志向を助長する可能性があることから、近年、廃止しようとする気運が高まっている。一方で、本研究の検証結果からは、業績予想には経営者の能力が反映されていること、経営者交代の意思決定において業績予想が利用されていること、さらに業績予想にもとづいた経営者交代は将来の企業業績を改善させることが明らかとなっており、業績予想の廃止は社会的なコストを伴う可能性があることが示唆されている。本研究の発見事項は、近年かまびすしい議論がなされている業績予想の存在意義に対して有益な視点を提供しており、学術的な意義だけでなく、社会的な意義も有している。
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