研究課題/領域番号 |
18K12905
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | SBI大学院大学 |
研究代表者 |
小林 英幸 SBI大学院大学, SBI大学院大学 経営管理研究科, 研究科長・教授 (20790124)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 原価企画 / トヨタ / エンジニア / テスラ / 電気自動車 / 行動的原価企画 / 会計の動詞化 / 原価低減 / ミドルアップダウンマネジメント / トヨタ自動車 / 本田技研工業 / 設計者の心理 / エンジニアの受容 / コンフリクトの解消 / 原価企画体制の洗練度 / 原価企画従事者の意識 / ダイナミックケイパビリティ |
研究成果の概要 |
永年にわたり原価企画の仕組みを進化させてきたトヨタの社員へのアンケート・インタビューの結果を分析した。その結果、原価企画の成否を分かつものは、実践者であるエンジニアが厳しい目標原価をいかに能動的に捉え、高いモチベーションを保って原価低減活動に臨むか、という点であることが明らかになった。
一方、テスラが先行する電気自動車の開発について、トヨタの勝機を占う研究も始めた。トヨタは数年以内に最大の懸念である電池コストを半減させると宣言し、具体的な方策を示した。トヨタは原価企画活動によって目標原価を達成させるだろう。コストでテスラに追いつけば耐久性や信頼性の勝負になり、トヨタに勝機が生まれると分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の製造業の強みである原価企画について、従来は目標を付与して管理する経理サイドからの研究が主であった。しかしそれでは、厳しい目標原価がどのように達成されるのか、または達成されないのかが正しく分析できない。それに対し、今回の一連の研究により、原価企画の実践者であるエンジニアの心理に光を当てることによって、原価企画を成功に導く鍵が明らかになることを示した。
また、日本の製造業の最後の砦とも言える自動車産業が、テスラを始めとする電気自動車メーカーの攻勢に押されている現状を原価企画の観点から分析し、トヨタの勝機を示した点にも意義があると考える。
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