研究課題/領域番号 |
18K12925
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
三浦 倫平 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (10756836)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 協働 / 公共空間 / プレイスメイキング / 我有化 / 市民活動 / まちづくり / 共同行為 |
研究成果の概要 |
より良い公共空間の形成を目指して、官民協働の場が設定され先駆的な活動が展開されている世田谷区下北沢地域の事例(北沢PR戦略会議)について参与観察をもとに分析しその成果と課題を分析した。 北沢PR戦略会議はアジェンダ設定権(活動目標の設定)を市民セクターに与えることで多様な活動の展開が可能になっており「潜在的なニーズの可視化」「社会実験による新しい空間利用の可視化」「他団体とのネットワーク形成」「公共空間の多機能化」「都市計画の一部見直し」という成果を生み出していたことを明らかにした。また、官セクターが市民セクターに更なる正統性や権限を付与できるかどうかという点が課題になることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は「協働」の実態を問う点で既存研究を進展させる。既存研究は規範的な議論が多く「協働」をめぐる過程や課題に関する実証研究は多くない。また「協働」を達成すべきものとして従属変数に置く一方で、「協働」を独立変数として捉え、何がもたらされたのかを分析する研究も多くない。 また、より良い公共空間の形成に関する研究としてプレイスメイキング論が学術・実践の両面において着目されているが、これらの研究においても「協働」は前提条件として議論される。 その点で、先進事例である下北沢地域でいかなる成果や課題が生み出されているのかを明らかにすることは、今後の日本の都市社会を占う上でも重要な焦点となると考える。
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