研究課題/領域番号 |
18K12928
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹田 恵子 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 招へい研究員 (70707314)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 障害 / 家族形成 / 医学的観点 / ローカルノレッジ / 結婚 / 妊娠 / 育児 / 出産 / 社会モデル / 医療モデル / 障害者 / 医学的知識 / インタビュー / 医学関連論文 / テキスト分析 |
研究成果の概要 |
医学系論文の分析、医療者および障害者を対象としたインタビュー調査、障害者を対象とした質問紙調査によって、一般に流布されたローカルな医学的観点による「障害」が、障害者の周囲との軋轢を生み、障害者の家族形成を妨げる一因になっている可能性が示された。ゆえに、障害者は周囲の一般人よりも専門家の子育て支援を望む傾向にあることもわかった。ただし、「子を持たない」と考える障害者は、ローカルな医学的観点も含めた発展的な観点を育み、独自の家族形成に役立てていたものの、家族形成を達成するには就業や生活支援の充実といった社会的な課題の克服が先決であるとしていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に流布されたローカルな医学的な観点による「障害」が、障害者の周囲との軋轢を生み、障害者の家族形成を妨げる一因となっている可能性が示された。しかし、この医学的観点は多くの場合、医療者独自の医学的観点とは異なり、「障害」に対する周囲の偏見や無知から生じたものであることが示唆された。社会一般に広がるこのようなローカルな医学的観点の存在を知ることで、障害者が自らの家族形成を遂行するための第一歩を踏み出せるのではないかと考えられる。ただし、「子を持たない」と考える障害者の意識は、周囲の偏見や無知から生じた医学的観点による「障害」で全てが説明されるわけではなく、近年の非婚化の影響も大きい。
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