研究課題/領域番号 |
18K12938
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 國學院大學 (2021-2023) 下関市立大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
松本 貴文 國學院大學, 観光まちづくり学部, 准教授 (70611656)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 複業体制 / 自然資源活用 / 集落再生 / まちづくり / 内発的発展 / 農山村 |
研究実績の概要 |
本年度は昨年度実施できなかったフィールドワークの実施を予定していたものの、調査に必要な時間を確保できず、文献サーベイを中心に研究を進めた。その結果、集落における複業体制の構築を考えるうえで、集落の領域保全機能に注目することが必要であるとの結論に至った。集落において様々な「業」を営むための基盤となるのは集落の土地である。同時に、複業化をを通して土地を活用することが集落の領域保全にもつながる。現代の農村集落では、耕作放棄地や放置林、空き家など、地域資源の過少利用が問題化している。複業化によってこうした資源を活用していくことが、地域環境を守るうえでも重要な意味をもつ。しかし、集落における土地利用については、それぞれの集落ごとのローカル・ルールがありこれを無視することはできない。今後はフィールドワークを通して、ローカル・ルールと共存可能な複業化とはどのようなものかを検討していく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は、授業負担の増加や他の研究課題の遂行のため、まとまった研究時間を確保することが難しく、予定していたフィールドワークを実施できなかった。令和4年度からの遅れを挽回できなかったばかりか、さらに遅れが生じたため「遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
ローカル・ルールと共存可能な複業化に関するフィールドワークを実施し、最終的な研究成果をまとめる必要がある。既にその実行に向けた準備を進めており、夏季休暇中に山口県と岐阜県の2地域で調査を実施する予定となっている。なお、これらの調査では観光・福祉・エネルギーの3つに関する利用に注目し、ローカル・ルールと新しい地域資源利用との関係性、特に共存に向けた課題について検討する。以上の調査の結果を踏まえて、本年度中に研究の最終的な成果を取りまとめ、報告書を作成する。
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