| 研究課題/領域番号 |
18K12953
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| 研究種目 |
若手研究
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| 配分区分 | 基金 |
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| 審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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| 研究機関 | 椙山女学園大学 |
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研究代表者 |
阿部 純一郎 椙山女学園大学, 文化情報学部, 准教授 (40612916)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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| 研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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| 配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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| キーワード | 観光 / 米軍 / 占領 / 朝鮮戦争 / ベトナム戦争 / 余暇・娯楽政策 / 旅行史 / 余暇・娯楽 / ゴルフ場 / 日米地位協定 / 思いやり予算 / 基地返還運動 / 除隊・復員 / 占領期 / 米軍保養地 / 冷戦 |
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| 研究成果の概要 |
本研究では、戦後日本の米軍を対象とした娯楽提供（特に米兵の日本観光）の歴史を、以下の３つの時期に分けて考察した。①占領軍の「士気」の向上を目的として観光地のホテルや娯楽場が接収され、日本人立入禁止の米軍保養地が形成された時期、②朝鮮戦争やベトナム戦争に従軍した米兵の「休養と回復」を目的に、日本を休暇先とする戦時休暇プログラムが拡大した時期、③反戦・反基地運動の高まりとともに占領終了後も残る基地内の娯楽施設（特にゴルフ場）が問題視され、返還運動が加速した（が基地返還は部分的に留まった）時期である。
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、日本の戦時中・占領期を娯楽が抑圧された「暗い谷間の時代」とする歴史観を修正する動きが起こっているが、本研究は「観光」という娯楽に注目し、この新しい戦争史・占領史の進展に資するものである。本研究では、長期の〈占領・戦争〉に伴う兵士の不満や孤独・退屈さを紛らわすために〈観光〉が必要とされ、兵士に〈観光〉を与えることで〈占領・戦争〉が長期的に維持されるという、両者の相互連関性を具体的に明らかにした。一般に観光は「平和」産業と呼ばれるが、本研究はこの前提を問い直し、観光の軍事的利用に光をあてた。
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