研究課題/領域番号 |
18K12956
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 大阪経済大学 |
研究代表者 |
團 康晃 大阪経済大学, 人間科学部, 講師 (90800962)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 読書経験 / メディア論 / ソーシャルメディア / 相互行為 / メディアミックス / 文化社会学 / 読書 / 読者論 / メディア環境 |
研究成果の概要 |
2000年代以降、子どもの読書環境は大きく変わった。その背景には「子どもの読書活動の推進に関する法律」やソーシャルメディアをはじめとするメディアミックスの中で生まれた本の存在がある。 本研究はこうした状況について、ⅰ.子どもの読書環境をめぐる読書行政の実践の分析、ⅱ.子どもたちに読まれている書籍の内容分析、ⅲ.子どもの読書の人気コンテンツを生み出しているソーシャルメディア上での小説執筆過程と出版過程について、執筆過程についてコメント欄上でのコミュニケーションの分析および編集者へのインタビューという大きく三つの調査から、現代の子どもの読書環境とメディアミックスの関係について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、一つには50年代から70年代になされた大衆向けベストセラーを対象とした読者研究のリアリティが困難を迎えた80年代以降の、世代によって異なると考えられる読書経験に対するアプローチの一つを示すことができた点である。 さらに、メディアミックスが常態化した子どものメディア環境における読書のあり方、その環境下で生み出される書籍の傾向と、書籍の内容が生み出されるソーシャルメディア上でのコミュニケーションを分析の対象とすることができた点である。また、この方法的意義に加え、実際にどのようなメディアミックス作品が小学校・中学校の読書において支持されているのかも、調査データから明らかにした。
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