研究課題/領域番号 |
18K12959
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 神戸松蔭女子学院大学 |
研究代表者 |
西川 純司 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 准教授 (60771136)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 住宅・住まい / 医療 / 公衆衛生 / 環境 / 感染症 / 結核 / アクターネットワーク理論 / 統治 / 科学技術社会論 / 統治性研究 / 科学知識 / STS / 医療実践 / サナトリウム / 日光療法 / 自然 / 自然環境 / 科学技術 / 知識 |
研究成果の概要 |
本研究は、昭和初期の健康住宅を事例に、専門家や公的なアクター、居住者、モノという多様なアクターのせめぎ合いを史料やフィールドワークを通して調査し、そこから社会と自然の関係性について考察した。また、文献研究や海外の学会・研究会への参加を通して、統治性研究やアクターネットワーク理論に関する研究動向の把握に努めるとともに、そこで得られた知見を分析に反映させてきた。その成果は主に『窓の環境史:近代日本の公衆衛生からみる住まいと自然のポリティクス』(青土社、2022年)を刊行することで広く公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、感染症が蔓延する社会において、住まいを介して人びとが公衆衛生上どのように自然と向き合い、それを活用し、その影響を受けていたのかを経験的に調査、分析したという点に認められる。また、近年の統治性研究やアクターネットワーク理論にもとづく欧米での議論を国内に紹介するとともに、こうした新たな視角から日本の事例を分析した先駆的な研究としても位置づけることができる。さらに、感染症や公衆衛生が社会における大きな課題となった現在、住まいにおける衛生や健康という主題を歴史的な観点から明らかにしたという、社会的な意義も有する。
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