研究課題/領域番号 |
18K12960
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 九州共立大学 |
研究代表者 |
大和 裕美子 九州共立大学, 経済学部, 准教授 (00779762)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 追悼碑 / 市民 / 記憶 / 軋轢 / 朝鮮 / 地域 / 筑豊 / 市民運動 / 植民地支配 / 追悼碑問題 / 草の根 |
研究成果の概要 |
本研究では、追悼碑をめぐる軋轢現象について、福岡県飯塚市納骨型追悼碑無窮花堂を事例に考察した。無窮花堂への異議申し立てを行う団体に関する資料を収集し、異議申し立ての対象となった背景を明らかにした。無窮花堂を「問題」視する文脈では「筑豊人」というワードが繰り返されていた。地域への愛着やアイデンティティを揺るがしかねない「負の歴史」への対抗記憶として「栄光の歴史」が台頭し、衝突していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1990年代前後、日本統治期に日本で命を落とした朝鮮半島出身者を追悼する目的で市民によって追悼碑が建立された。それに対し「市民」が異議申し立てを寄せ始めたのは、2010年代中頃のことである。「市民」間での意見や認識の相違は、ある団体内部をのぞいてみれば多様な意見や考えがあるというレベルを超え、日本社会で「埋められなかった溝」が、追悼碑が示す記憶に反対の意を強く示す人たちと、それを守ろうとする人たちの衝突、軋轢として噴出しているものと考察した。本研究では国際文化学的に、直接的に人々の生活、人々の生きかたに影響を及ぼす国際関係の現象として分析した。
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