研究課題/領域番号 |
18K12970
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 名寄市立大学 |
研究代表者 |
宮崎 理 名寄市立大学, 保健福祉学部, 講師 (50770020)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 反レイシズム・ソーシャルワーク / ソーシャルワーク / レイシズム / 実践理論 / 実践モデル / 日本 / イギリス / 在日朝鮮人 / 制度的レイシズム / インスティテューション / 交差性 / インターセクショナリティ / ソーシャルワーク実践モデル |
研究成果の概要 |
イギリスの反レイシズム・ソーシャルワークで用いられてきた「制度的レイシズム(institutional racism)」概念は、在日朝鮮人を主要なターゲットとしたレイシズムが問題となっている日本においても、ソーシャルワーク実践に有用な視座である。それは、社会全体の中に埋め込まれたレイシズムを問題化したり、ソーシャルワーカーが持っているレイシズムを省察したりすることに役立つ。しかし、個々の実践において、レイシズムのみに焦点を当てて抑圧を捉えることには限界がある。構造的な問題としてのレイシズムに焦点を当てつつ、ジェンダーやセクシュアリティなど他の構造的な要因も同時に捉えるような視座が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、イギリスで取り組まれてきた反レイシズム・ソーシャルワークの理論と実践を参照しながら、日本において反レイシズムのソーシャルワーク実践を展開するために必要な理論の一端を提示した。このことは、レイシズムの克服が日本社会全体の課題となっているなかにあって、その推進のための実践理論をソーシャルワークにもたらすという社会的な意義を持つ。 また、本研究で焦点を当てた在日朝鮮人を主要なターゲットにしたレイシズムは、日本のソーシャルワークにおいてあまり注目されてこなかったものである。本研究は、同テーマに関する研究の推進に寄与するという学術的意義を持つ。
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