研究課題/領域番号 |
18K12987
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 立正大学 (2021) 淑徳大学短期大学部 (2018-2020) |
研究代表者 |
打浪 文子 立正大学, 社会福祉学部, 准教授 (30551585)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 知的障害 / 合理的配慮 / 情報保障 / 権利擁護 / わかりやすい版 / やさしい日本語 / easy-to-read / わかりやすい情報提供 / 障害者福祉 / 障害者 / わかりやすい日本語 / コミュニケーション支援 |
研究成果の概要 |
本研究は、知的障害者をはじめとする、日本語の理解に困難を有する人々の情報保障の社会的普及と拡大に学術的に資することを目的としたものである。 調査結果より、知的障害者の意思形成時に「わかりやすい」情報提供が肝要であること、医療などの障害当事者の生活を大きく左右するような情報には当事者の感覚や時系列に沿った平易な表現が必要であることを明らかにした。さらに、知的障害者向けに作成された「わかりやすい」情報が、手話を第一言語とする人々(ろう者等)や、日本語以外を第一言語とする人々(外国人等)にとって読みやすく利用しやすい情報媒体となりうる可能性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、知的障害者の言語・コミュニケーションにおける社会的障壁を問題視する観点を学術的に確立することを目指した。障害の「社会モデル」的観点から情報保障を理論的に考察し、析出された課題を社会の側が対応すべきものとして検討したことにより、社会福祉学をはじめとする諸学が構築してきた「知的障害」と情報保障のあり方への認識の転回を促す一助となりえたと考える。 また、本研究は各種の障害者・外国人居住者など、日本語による情報の理解に困難を生じている人々への支援に共通する知見の一端を明らかにした。情報保障に関する領域横断的な立場からの検討により、社会福祉学の内外における学際性を追究しえたと考える。
|