研究課題/領域番号 |
18K12988
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
藤原 聡子 (加賀田 聡子 / 藤原) 千葉大学, 予防医学センター, 特任研究員 (60632429)
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研究期間 (年度) |
2020-03-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ソーシャル・キャピタル / 認知機能 / 高齢者 / 地域づくり / 地域在住高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症高齢者は増加の一途をたどっていることから,認知症予防対策の確立が急務である。ソーシャル・キャピタルの高い高齢者は,認知機能低下を予防できることが明らかとなっているが,ソーシャル・キャピタルの豊かな地域に住む高齢者が認知機能低下を予防できるかについて縦断データを用いて検証した研究は見当たらない。そこで本研究では,地域在住高齢者の大規模縦断データを用いて,地域のソーシャル・キャピタルが認知機能低下を予防できるかについて検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、地域のソーシャル・キャピタルと認知機能との関連を検証することを目的とした。その結果、社会参加の豊かな地域に暮らす高齢者は、認知症のリスクである手段的日常生活動作能力(IADL)の低下と軽度認知障害(MCI)のリスクが低いことが示唆された。地域のソーシャル・キャピタルと認知症との関連においては、追跡期間の課題はあるが社会参加が豊かな地域に暮らす高齢者は、認知症リスクが低い可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、個人の要因を考慮した上でも社会参加の豊かな地域に暮らす高齢者は、認知症のリスクであるIADLの低下とMCIのリスクが低いことが示唆された。また、追跡期間の課題はあるが、社会参加の豊かな地域に暮らす高齢者は、認知症リスクが低い可能性が示唆された。個人の社会参加の有無にかかわらず、社会参加を増やす地域づくりは、その参加者のみならず、その地域の高齢者全体の要介護リスクの予防に繋がる可能性が示された。
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