研究課題/領域番号 |
18K13010
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 静岡県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
安 瓊伊 静岡県立大学短期大学部, 社会福祉学科, 講師 (00752164)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 在日コリアン高齢者 / 生活困難 / 社会福祉サービスアクセス / 阻害要因 / エスニック・コミュニティ / 在日韓国・朝鮮籍高齢者 / 社会福祉サービスアクセス阻害要因 / エスニックコミュニティ / 社会福祉サービス / アクセス阻害要因 / 在日外国人高齢者 / 韓国・朝鮮籍 / 福祉サービスアクセス / コミュニティ |
研究成果の概要 |
在日コリアン高齢者は、言語の壁や健康上の問題、不安定な経済的状況、貧弱なつながり等による困難を抱えており、その困難に対処するサービスへのアクセスの阻害要因には、コミュニケーション問題による情報へのアクセス困難や不十分な相談支援体制、在日コリアン高齢者の認識と地域社会との弱いネットワークが示された。 在日コリアン高齢者が参加する数少ないエスニック・コミュニティは、共通の言語や生活習慣、文化を共有する同胞の子世代による支援を行い、高齢者にとっては気軽に母国語で話し、歌い、母国の食べ物を摂り、安らぎのなかで同胞と交流する居場所となっていて、そこに参加することが生きがいになっていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでのオールドカマー高齢者中心の研究からニューカマー高齢者に焦点をあてて行い、オールドカマーと共通する生活困難と、家族や身寄りのない単身のニューカマー外国人高齢者の困難が示され、エスニック・コミュニティも変化しつつあり、日本人とふれ合いながら共生を目指していることが明らかになった。 在留外国人は受け入れ国において言葉の壁、制度の壁、心の壁などの諸困難を抱えていて、さらに文化の違いにより地域社会の中での孤立が懸念されている。戦前から世代交代をしながら日本社会で生きている在日コリアン高齢者の研究から今後日本で暮らしている多様な外国人の高齢化に対する方策の検討に示唆が得られると考える。
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