研究課題/領域番号 |
18K13024
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
竹田 志郎 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (40710223)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 野生動物肉 / 鹿肉 / 食素材 / 機能性 / 乳酸発酵 / 動物性資源 |
研究成果の概要 |
野生動物肉の猪肉と鹿肉は消化酵素で処理することにより、ACE阻害活性や抗酸化活性が発現した。特に鹿肉ではそれらの活性が豚肉や牛肉といった食肉と比べて高いことが認められた。さらに鹿肉のACE阻害活性ペプチドについて、その主たる活性ペプチドを見出した。従って、野生動物肉、特に鹿肉を食することで生体において、抗酸化作用や血圧降下作用といった有益な作用が発現すると推察された。また鹿肉の消化酵素分解産物には、ビフィズス菌を増殖促進する効果が認められた。さらに鹿肉は豚肉と同様に乳酸発酵肉製品の作出が可能であったことから、乳酸発酵鹿肉製品は鹿肉の保存性を向上させ得る加工製品の一つとして期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、野生動物肉(ジビエ)は血圧抑制や抗酸化作用に関連する生理活性を有することを明らかにした。近年、野生動物による農林被害や人的被害が増大しており、個体数調整のため捕獲された野生動物の肉を食資源として有効利用することが望まれている。本研究の成果により、ジビエは生理活性を有する食素材として、社会的に有効利用促進されることにつながると期待できる。
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