研究課題/領域番号 |
18K13027
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 産業技術短期大学 |
研究代表者 |
松原 孝典 産業技術短期大学, その他部局等, 講師 (40735536)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 天然物 / アントシアニン / 酸化反応 / コピグメンテーション / 染色 / 絹 / 白髪染め / ヘアカラーリング / コピグメント / 天然繊維 / ヒドロキシ安息香酸類 / 酸化 / 金属錯体形成 / ヘアカラー / 金属錯体 / バイオカテコール / 安定化 |
研究成果の概要 |
地球環境や生物を守るため、石油由来の染料や重金属を含む化学物質を大量消費する現在の染色法を、持続可能な天然物を用いる染色法に転換してはどうだろうか。そこで私たちは、色鮮やかなアントシアニン色素が安定となる金属イオン・酸化剤・ポリフェノールとの相互作用を染色に活用し、①低温染色、②鮮やかな色で染色、③色調幅の拡大により、環境配慮型フルカラー染色を目指した。ムラサキイモ色素を中心に、絹布の染色を検討した結果、アントシアニン単独の染色結果に対し、色調幅を広げることができ、低温(30℃)で十分な濃さに染色することができた。複数種の天然物を組み合わせることで、フルカラー染色の可能性を見出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天然物を用いた染色では、金属イオンと組み合わせた金属媒染法が一般的であるが、本研究により、酸化染色法や、アントシアニンのコピグメンテーションを活用する染色法の有用性が見出された。コピグメンテーションを利用した染色法の特長は、元の鮮やかな色調を維持し、染色性を高めることであり、金属媒染法や酸化染色法で得られる鈍い色に、鮮やかな色を加えることができる。また、現状の石油由来の染料による染色法に対し、持続可能な天然原料を用いた染色法の可能性を拡げることができた。
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