研究課題/領域番号 |
18K13030
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2021) 広島大学 (2019-2020) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2018) |
研究代表者 |
金崎 悠 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 産総研特別研究員 (90804667)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 洗浄 / 溶液熱力学 / 可溶化 / 相互作用 / 染料 / 水晶振動子 / 界面活性剤 / 洗浄性評価 / 凝集 / 自己会合 / 疎水性物質 |
研究成果の概要 |
洗浄力は、汚れ―洗浄剤―水の三者間の相互作用で決まるが、実際の洗浄では刻々と三者の相互作用が変化するため、相互作用を数値化することは難しい。相互作用から洗浄剤の構造と洗浄力の関係を把握するには、複雑化した洗浄の素過程を粗視化し、洗浄前後の汚れ―洗浄剤―水の三者間の相互作用変化が洗浄力へ及ぼす影響を把握する必要がある。本研究では、凝集体からの汚れの可溶化についてKirkwood-Buff積分により相互作用変化を数値化し、相互作用変化が洗浄力へ及ぼす影響を調べた。また、汚れの定量には、水晶振動子を利用したごく微量の汚れを定量できる洗浄性評価装置および評価手法を新たに構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、界面活性剤の構造と油や水との親和性、さらに溶液物性との関係を明らかにするための研究が数多く行われてきた。油や水との親和性をはかる指標には、親水―疎水バランス(HLB)があり、界面活性剤の親水基と疎水基の割合により、乳化剤や起泡剤、洗浄剤といった用途を決定する指標となっている。しかしながら、洗浄剤として用いられる界面活性剤の中で、どのような構造が洗浄に効果的であるのかを理解するための手法がない。本研究ではKirkwood-Buff積分を用いて相互作用変化から洗浄力を評価し、新たな洗浄剤を評価指標としての可能性を示した。
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