研究課題/領域番号 |
18K13034
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
田中 美帆 武庫川女子大学, 文学部, 助教 (80802678)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 妊産婦 / 自殺予防 / 死生観 / 縦断研究 / 自殺関連因子 / 対人関係理論 / コロナ禍 / 死への不安・恐怖 / 発達モデル |
研究成果の概要 |
本研究では,妊産褥期の死への不安・恐怖に着目し,妊産婦の自殺関連因子との関連を明らかにすることを目的とした。研究1の結果から、母親の認識する子どもとの関係構築経験は,「日常経験」,「初接触経験」,「身体経験」,の大きく3つのまとまりによって把握でき,死の未知性への恐怖である死への不安・恐怖,死の関係性喪失への恐怖である生への執着に正の影響を及ぼしていることが明らかになった。加えて,コロナ禍に実施された研究2では,死への不安・恐怖,生への執着は,調査開始時に妊産褥期のいずれの時期であるかに関わらず,コロナ禍中の得点がコロナ禍前の得点よりも高いことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来,死生観研究においては自分の死が重視され,関係性の視点が重視されてこなかった。また,妊産婦の自殺関連行動に関する社会的要請は高いが,実態把握は始まったばかりであり,縦断研究をもとにした検討は必ずしも十分ではない。さらに,新型コロナウイルスの感染拡大下を前後した縦断データを取得できており,分析結果の社会的インパクトは大きい。本研究は,関係性の視点を踏まえた死生観と自殺関連因子との関連をコロナ禍前後に検討し,その発達的軌跡を明らかにしたという点に学術的,社会的意義を有するものといえる。
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