研究課題/領域番号 |
18K13045
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
森本 洋介 弘前大学, 教育学部, 准教授 (20633613)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 学力テスト / カナダ / 採点 / 透明性 / スタンダードテスト / 初等中等教育 / アカウンタビリティ / カナダの教育 / 能力測定 / 学力調査 / 採点プロセス / 学力テストの採点プロセス / コンピテンシー |
研究成果の概要 |
オンタリオ州で学力テストを統括する「教育の質とアカウンタビリティに関するオフィス」へ取材を行い、実際に採点作業に参加した教員たちと座談会形式でのインタビューを行った。テストのあり方や採点方法に賛否はあるが、オンタリオ州方式のテスト運営は現在の日本の学力テストのプロセスを相対化するための視点を提供することがわかった。アルバータ州でも同じような採点プロセスを採用しているが、採点者の考え方についてはオンタリオ州と多少の差異がある。それら2州と比べて人口規模等に差のあるノヴァスコシア州についても採点プロセスが明確に定められていた。すべての州の採点プロセスから導き出されたキーワードは「透明性」である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模な学力テストにおける記述式試験の採点において、日本では現職教員の関与が忌避されるが、カナダの3州ではむしろ子どもの学力実態を現職教員が把握することが教育活動において重要だと考えている。その際、学力テストの開発段階から採点、結果の公開に至るまで、情報公開を広く行い、多様なステークホルダーを関与させることによって透明性を高めることが重要であるといずれの州でも認識されていた。日本の全国学力・学習状況調査では、国が問題作成に責任を負う一方で、民間業者が採点に責任を負っており、透明性が不足していることが課題である。日本の学力テストにおける透明性への視座を与えることが本研究により提起される。
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