研究課題/領域番号 |
18K13052
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
奥井 遼 同志社大学, 社会学部, 准教授 (10636054)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | わざ / 現象学的教育学 / 現代サーカス / 現代人形劇 / 人形劇 / 現象学 / 人形遣い / マリオネット / フランス国立高等芸術学校 |
研究成果の概要 |
本研究は、フランス国立芸術学校(とりわけ現代サーカスおよび現代人形劇)でのフィールド調査をもとに、身体を使った「わざ」の習得および創造のプロセスを記述するものである。稽古場面の参与観察で得た事例を分析することにより、「わざの習得をめぐる生きられた経験の記述」および「学びの共同生成の探求」といった理論的成果を得た。成果については、国内外の学会および学術雑誌にて発表した。また調査や発表を通じて研究者や実践者たちとのネットワークを拡大することができた。今後、長期的・組織的な国際共同プロジェクトへの発展可能性が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、知識伝達型ではない、新たな知の創発の場として学びを捉えるものである。これにより、教え手と学び手とのやり取りの中でわざそれ自体が創発される可能性を含んだ、ダイナミックな学びの構造を解明できる。これは必ずしも芸術学校だけに限られる事例ではなく、学び手のみならず教え手もまた知の創発に刺激を受けるという、教育現場に広く見出しうるような生成的な現象を示唆するものである。例えば学校における教科教育さえも、教え手と学び手との交流を通じて、新しい知の萌芽がミクロに創発しうる場として捉え直すことができる。学校を、知の伝達の場ではなく、知の創造拠点として捉え直すインパクトが得られるだろう。
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