研究課題/領域番号 |
18K13059
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 佛教大学 (2020-2023) 名寄市立大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
中西 さやか 佛教大学, 社会福祉学部, 准教授 (40712906)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 乳幼児期の学び / 子どもの視点 / 子どもと保育者の対話 / 観察とドキュメンテーション / ビルドゥング / ドイツ / 主体的な学び / ビルドゥング(Bildung) / 保育者の応答的かかわり / 学び / Bildung(ビルドゥング) / 保育者の役割 / 幼児 / Bildung / 学びの評価 / 幼児教育 / 意味生成 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は、次の二点に集約することができる。一点目は、「子どもにとっての学びとは何か」という視点から、乳幼児期の学びのプロセスを概念化したことである。すなわち、子どもがあらゆる感覚や思考を使って世界との関係を変化させていくプロセスが乳幼児期の学びにおいてとりわけ重要であることを示した。二点目は、そのような学びのプロセスを読み解くためには、保育者も自らの感覚や思考を用いて「子どもに見えているもの」を解釈することが必要であることを提起したことである。以上のことから、一人ひとりの子どもの視点に着目しながら学びのプロセスを支えていく幼児教育の在り方が示されたといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果では、乳幼児期の学びのプロセスを子どもの視点から概念化し、子どもにとっての学びを保育者が解釈・記述するための理論的枠組みや視点を提示した。それらの理論的枠組みや視点は、学齢期やその後の社会生活で求められる資質・能力から乳幼児期の学びの在り方を発想するアプローチとは異なる、一人ひとりの子どもにとって意味のある学びを読み解くことから始まる幼児教育の在り方を提起するものである。したがって、本研究成果の意義は、「子どもに見えているもの」を軸に乳幼児期の学びを読み解くための理論的基盤を提示した点にある。
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