研究課題/領域番号 |
18K13064
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 茨城キリスト教大学 |
研究代表者 |
安喰 勇平 茨城キリスト教大学, 文学部, 講師 (20802862)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 教育学における他者論 / レヴィナス / 語り示しの実践 / 誇張法 / 中断 / 教育学 / 他者論 / エマニュエル・レヴィナス / 「~し直す」成長モデル / ジュディス・バトラー / 「~し直す」 / 反省 / 教育哲学 / 教育思想史 / 教師教育 / 道徳教育 |
研究成果の概要 |
子供の成長や教師の成長を説明するために、近年では「~し直す」行為の成長モデルがしばしば用いられる。本研究はこの成長モデルに潜在する問題点と、その問題点を克服する方途を提示した。この成長モデルは繰り返し反省することによって、徐々に成長していくという筋立てを前提としている。当研究は、この前提における反省と成長との連続性が不確かであることを問題点として指摘した。そしてこの問題点を克服する方途として、読者に反省を促す論述方法の工夫の必要性を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「~し直す」行為の成長モデルは、現代の教師教育や道徳教育の領域で普及している。この成長モデルは、教育学における他者論の研究成果から強い影響を受けている。本研究は、教育学における他者論に潜在する問題として、論じる内容と論じる方法の間の自己矛盾の事態を提示した。この自己矛盾の事態は、他者論が批判しようとしていた対象を時として強化しかねない。この問題を克服するために、語られた字義通りのコンスタティヴな意味だけでなく、パフォーマティヴな意味に着目した論述の必要性を提示した。
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