研究課題/領域番号 |
18K13072
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 都留文科大学 |
研究代表者 |
瓦林 亜希子 都留文科大学, 教養学部, 准教授 (10780249)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フレネ教育 / 生活綴方 / アクティブ・ラーニング / 子ども主体 / 自己表現 / 協働的な学び / フランス / 幼児教育 / アクティブラーニング / 興味関心から出発する学び / 協働的学び / 興味・関心から出発する学び / 学習者主体 / 批判的思考 / 日仏共同研究 / フレネ / 幼児教育・初等教育 |
研究成果の概要 |
本研究では、幼少期から子どもたちの自由な自己表現を教育活動の土台とすることが、現代の教育課題解決に如何に効果的に活用しうるかを、日仏両国で行われている2つの教育実践(生活綴方とフレネ教育)を通して明らかになった。子どもの自己表現を学級の皆で共有するという日常的な活動は、協同的かつ社会構成主義的な行為の経験を深めることになり、子どもたちの多様で広い価値観を養うことの軸となる。こうした各自の持つ価値観(ある子どもの主観)を、他者という複数の主観の中に通すという、間主観的な合意を日々繰り返すことで、答えが決して一つではない探究的な学びを同時に進めていくことに、大きな影響を与えていることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既に日本では、生活綴方及びフレネ教育に関する研究は多数存在しているが、これら二つの教育方法を関連付け、その実践と思想について詳細に論じた研究は皆無に近い。しかし本研究では、代表者の長年に渡るフランスでの留学・研究経験を生かし、日仏研究者による共同研究というこれまでにない形で、これらの教育実践について分析した。この二つの教育が戦前より訴えてきた、子どもの自己表現を尊重し中心に据える教育の重要性とその先駆性について、それぞれの国の教育制度や背景を絡め比較研究を行えたことは、まさにアクティブ・ラーニングの源流を明らかにし、両国の教育のさらなる発展に寄与する研究を実現することができたと言える。
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