研究課題/領域番号 |
18K13085
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
鳶島 修治 群馬大学, 情報学部, 准教授 (30708350)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 教育格差 / 進学期待 / パネル調査 |
研究成果の概要 |
本研究では、子どもに対する親の進学期待(子どもにどの教育段階までの進学を期待しているか)に着目した計量分析をとおして、出身背景による教育達成の格差が生み出されるプロセスについて検討した。子どもの進学期待は父親の進学期待よりも母親の進学期待と強く関連しているが、子どもの進学期待の規定要因としては父親の進学期待も無視できないことが示された。また、子どもの学業成績と母親の進学期待との関係が子どもの学年段階によって異なること、さらに子どもの性別や母親の学歴によっても異なることが示された。このことが教育達成の男女間格差や出身階層間格差につながっている可能性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子ども本人はどのような家庭で生まれ育つかを選択することができない。そのため、教育達成(到達学歴)が出身家庭背景などの属性的な(本人には変えることが難しい)要因によって左右されることは望ましくない。しかし、日本社会にはこのような教育達成格差が存在している。教育格差の縮小に取り組む上では、格差が生み出されるプロセスやメカニズムについて理解を深めることが必要である。本研究の知見はこの点に貢献するものであると考えられる。
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