研究課題/領域番号 |
18K13086
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 史子 東京大学, 教養学部, 特任講師 (80751544)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 多文化社会 / 移民 / 文化的に適切な指導 / 教員養成 / 多文化教育 / 外国籍児童生徒 / マイノリティ / 特権性 / 日本人性 / 白人性 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、学校が多民族化・多文化化するなかで、教員が生徒の文化的多様性をどのようにまなざし、それが外国籍生徒の学力保証や承認をどのように促進/阻害しているのかを明らかにすることで、文化的多様性を対応する指導法について検討することである。学校教員を対象にした調査の結果、外国籍児童生徒の指導経験は、生徒の文化的多様性に対する見方を肯定的なものに促す一方で、日本人生徒と「同じように」扱う方向に促す働きがあることがわかった。また、多言語・多文化に対応する資源が少ないなかで、教員が生徒の多様性に対する見方に葛藤を抱える様相を描くことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国籍生徒数が増えるなか、文化的に同質な集団を前提とした教育が、外国籍生徒の低学力問題や不適応・排除を生むことが指摘されてきた。こうした問題の背景として、学校制度や文化、家庭の資源などに迫る研究は蓄積されてきたが、一方で教員の役割と指導法にあまり着目してこなかった。本研究の成果は、こうした先行研究の空白を埋めるという点で学術的な意義がある。また、生徒の文化的多様性に応える指導法を確立するために必要な観点や条件を提示できたという点で実践的に意義があり、今後発展・継続させていくことが重要である。
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