研究課題/領域番号 |
18K13101
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 岡山大学 (2023) 岡山県立大学 (2018-2022) |
研究代表者 |
都島 梨紗 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (70779909)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 立ち直り / 質的研究 / 追跡調査 / ソーシャルインクルージョン / 女性への追跡調査 / 大人への移行 / 社会復帰支援 / 修学支援 / 非行からの立ち直り / 女子非行に関する調査 / ジェンダー / 移行研究 / 東アジア圏の国際比較 |
研究成果の概要 |
本研究は,研究協力者の生活の変化や,2020年より発生した新型コロナウィルス感染症拡大の影響により,当初予定していた研究方法・計画での研究ができなかった。その分文献調査と公式統計整理を中心に実施したほか,コロナウィルス感染症拡大前,および沈静化後に行ったフィールドワークを通して,新しい研究協力者の開拓も行うことができた。 本研究は,男性だけでなく女性の少年院出院後の生き方を捉えようとしたことで,従来の「立ち直り」研究では自然視されてきた「就労自立」に支えられた「立ち直り」の在り方を捉え直すことができた。そして,べつのかたちでの生の在り方を模索する必要性を課題として提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公式統計整理を通して,少年院出院者の男女別進路状況から女子において「就職希望者割合」が5割を超えており,男子に比べて通時的に多い状況であることがわかった。女性については,暴力被害などを経験していることは先行研究において指摘されているところだが,女性の「就職希望者割合」が圧倒的に多いことを鑑みると,出院後に安定的な雇用獲得に困難を強いられる可能性は大いに予測できると言える。 インタビュー調査を通してDVシェルターを利用した女性や,搾取的な労働環境で働かざるを得なかった経験を聞き取ることもあり,女性固有の問題のヴァリエーションを収集し,固有の状況に応じた理論生成の必要性を指摘することが出来た。
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