研究課題/領域番号 |
18K13102
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構 |
研究代表者 |
齋藤 崇徳 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構, 研究開発部, 助教 (80781541)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 宗教系大学 / 宗教運動 / 学生運動 / キリスト教 / キリスト教系大学 / 社会運動 / 教育社会学 / 戦後日本 / 高等教育 |
研究成果の概要 |
第一に、「学生運動」の定義および目的は、第二次大戦後から高度経済成長期にかけて、他の領域との関係を構築しながら、変化していったことが明らかとなった。第二に、戦後日本におけるキリスト教は、社会運動と結合するものでもなく、社会運動に反対するものでもなく、社会運動と「両立」する関係を構築していったのであり、キリスト教系大学はその関係の「場」として焦点化されていたことが明らかとなった。第三に、戦後の学生運動にとって、大学は第二次大戦後から1960年頃にかけて「問題」として捉えられていき、その過程における様々な議論は、現在の状況を考える上で重要であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の学術的意義としては、戦後大学と社会運動を考える上で宗教という主題が重要であること、および、新制度主義に基づく、法制・政策的な視座ではない社会制度に着目したアプローチが有効であることが挙げられる。そして、この学術的意義から導かれる社会的意義としては、これまでの研究では看過されてきた主題を取り上げることで、大学とその周辺についての新たな歴史を描くことが可能であることが挙げられる。また、とくに、近年、議論の対象となっている、学生運動と宗教の関係を理解するための歴史的視座の一端を示した。
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