研究課題/領域番号 |
18K13113
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
畑 千鶴乃 鳥取大学, 地域学部, 教授 (60550944)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 子どもアドボカシー / カナダ / 子どもの権利 / オンタリオ州子どもアドボカシー事務所 / 子ども・若者 / セルフアドボカシー / 社会的養護 / 当事者組織 / The Equitable Standards / 現職教育 / 当事者 / 子ども・ユース / 検証・調査 / 当事者ユース / BC州子どもアドボカシー機関 / child and youth care / 子ども・ユース当事者 / 人材育成 / コミュニティ・ディベロプメント / 子ども・若者ケアコース / 子どもアドボカシーシステム / 子どもアドボカシー機関 |
研究成果の概要 |
オンタリオ州子ども・若者アドボカシー事務所による子どもや若者へのケースアドボカシー、若者らのセルフアドボカシープロジェクトによる社会変革を起こすシステミックアドボカシー、事故が起きた際の検証や調査、死亡の際の検視への立ち合い・意見表明という、「子どもと若者の独立した声」を保障する重層的なアドボカシーを開発し、他州と他国へのモデルとなった過程を実証した。 事務所閉鎖後も、同じ境遇にある当事者仲間と協同し、今ケアを受けている若者が成人を迎えケアが打ち切られることなく、それぞれのニーズに応じた移行支援が受けられることを目的とした基準評価モデルとその定着を目指した現職教育を構築する過程を解明できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本で導入が検討されている公的子どもアドボカシーシステムに向けて、カナダ・オンタリオ州の示唆を得て、我が国に必須の仕組みと活動のあり方を提言する点に学術的意義をもつ。さらに公的子ども若者アドボカシー機関から支援を受けた若者が、その後さらに主体的にどのようなセルフアドボカシー活動を開花させたのか実証した研究は類をみず、同様に意義がある。さらに機関設置を目指した法制度、機関に付置される権限と機能、アドボカシー内容、人員体制と役割、アドボカシーを受けた若者の声の表現過程まで詳細に解明し、アドボカシーシステム整備を目指して包括的な知見を網羅しており、汎用性からみて社会的意義が高いと言える。
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