研究課題/領域番号 |
18K13118
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
松木 太郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70804920)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 発達障害 / マインドフルネス・トレーニング / ペアレント・トレーニング / 育児感情 / 主観的幸福感 / 子どもの発達 / スマホアプリ / ランダム化比較試験 / 育児ストレス / ウェルビーイング / ASD / ADHD / 子どもの行動 / 子どもの情緒 / マインドフルネス / 育児 / 情動調整 / ストレス |
研究成果の概要 |
本研究ではペアレント・トレーニング(PT)群、マインドフルネス・トレーニング(MT)群を設定し、発達障害児の母親がスマホアプリを用いて各トレーニングを8週間実践するランダム化比較試験を行った。研究の結果、母親に関しては、MT群では育児負担感が減少し、PT群では育児肯定感と主観的幸福感が上昇することが示された。児に関しては、MT群では行為の問題が、PT群では多動/不注意が、それぞれ減少した。一方で、児の観察が増えたことにより、これまで気づかなかった児の問題行動を認知するといったことも示された。以上から、スマホアプリを用いた各トレーニングには、それぞれ異なる効果があることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より、マインドフルネス・トレーニングのスマホアプリでの実践は、発達障害児の母親の育児負担等の軽減につながることが示唆された。また、ペアレント・トレーニングのスマホアプリでの実践は、育児肯定感の上昇等、マインドフルネス・トレーニングとは異なるポジティブな効果が得られることが示唆された。これらの結果は、現在広く普及したスマートフォンで手軽に各トレーニングの効果が得られる可能性を実証的に示した点で、学術的・社会的意義があると言える。
|