研究課題/領域番号 |
18K13120
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 共立女子大学 (2019-2023) 宮城学院女子大学 (2018) |
研究代表者 |
境 愛一郎 共立女子大学, 家政学部, 准教授 (70781326)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 通園バス / 保育環境 / バス運転手 / 保育者 / 園内研修 / 子どもの遊び / 園生活 / 研究保育 / 通園バスの歴史 / 幼稚園の歴史 / 保育実践 / インタビュー / セカンドキャリア / 子どもの活動 / 非保育者添乗員 / 乗務内容 / ななめの関係 / 車内活動 / 人的環境 / 往路と復路の差異 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、保育環境としての通園バスの特質と機能を明らかにすることである。第一に、車内での観察調査を実施し、子どもの活動内容を分析した。その結果、車内では会話のほか、周囲の環境を用いた独自の遊び、異年齢交流等が生じていることがわかった。また、そうした活動は、運行状況と密接に関連しており、往路と復路とでは、活動内容や展開経路が異なることが明らかとなった。第二に、通園バスに乗務する保育者、運転手へのインタビュー調査を実施し、常務に対する意識や人的環境としての意義を明らかにした。第三に、上記の成果を踏まえた園内研修を開発し、研修参加者に保育の質の向上につながる意識変容が生じたことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の成果は、通園バスに対して子どもが経験を重ね、人間関係を広げるとともに、保育者が意図的に環境構成等を行う必要のある保育環境としての意義を見出したことである。通園バスは、1950年代頃から導入が進み、私立幼稚園を中心とした多くの保育施設で運行されている。これを利用する子どもは、往復1時間以上の時間を車内で過ごす場合もある。それにも関わらず、通園バスを保育環境の一部と捉え、その性質等に迫る研究は皆無であった。本研究の成果は、園生活や保育環境の枠組みを拡張し、保育の営みを切れ目なく捉える視座をもたらした。また、バスをめぐる保育者や運転手の役割を、安全管理に留まらず検討する必要性を示した。
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