研究課題/領域番号 |
18K13122
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
池谷 真梨子 和洋女子大学, 家政学部, 助教 (50633129)
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研究期間 (年度) |
2019-02-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 保育所 / 幼児食 / 食具 / 家庭 / 母親 / 遊び食べ / 食材 / 食器 / 乳児 / 食支援 / 乳児期 / 食事援助 / 乳幼児 / 手づかみ食べ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「手づかみ食べ」から「食具食べ」への移行時期に着目し、0~2歳児の具体的な食支援について提言することを目的とする。保育所でのビデオ観察調査を通して保育所内において子ども一人一人の発達に応じた食事提供のあり方や食事援助について検討する。加えて、家庭との連携も重要であることから、家庭における食の課題を把握し、家庭とどのように連携して子どもの食を支えていくかについても考察する。
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研究実績の概要 |
2021年度に実施した保育士および保護者を対象とした質問紙調査票の以下の2項目について解析を行った。 【食具の使用状況】保育所と家庭でスプーンとフォークの使用状況に有意差が認められた。保育所では「スプーンが使えるようになったらスプーンとフォークを同時に使用し始める」48.5%、「スプーンとフォークを両方使用」26.3%であった。家庭では「スプーンとフォークを同時に使用し始める」が75.8%と多かった。フォーク使用の目安についても保育所と家庭で差異がみられた。保育士と保護者で共通していたォークの使用目安の内容は、「スプーンの使用状況」「フォークの方が食べやすい食材の場合」であった。保育士のみにみられた内容は、「手首の安定性」「クラスの進級」「普通食への移行のタイミング」「子どもの食事の状況や家庭での様子」であった。保護者のみにみられた内容は、「フォークで食材をさすことができる」「食材の大きさが大きくなる」「固形のものや長さがあるものが食べられるようになる」「料理による使い分け」であった。これより、保育所と家庭と連携してスプーンやフォークの使用を進めていくことの必要性が示唆された。 【母親の子どもとの食事時間の楽しさとの関連】1歳児の母親が子どもとの食事時間を楽しく感じることと母親の育児感に関連が認められた。一方、子どもの遊び食べや食事の援助に悩みを感じることは食事時間の楽しさの低下との関連がみられ、1歳児の食行動の特徴である「遊び食べ」は母親の子どもとの食事時間の楽しさを低下させる要因であると推察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
質問紙調査の分析に時間を要し、今年度行う予定のビデオ分析を行うことができていないため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の研究結果は健康教育学会、栄養改善学会で発表予定である。また、論文投稿も行う予定である。そして、ビデオ観察データの解析も行う。
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