研究課題/領域番号 |
18K13130
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 愛知みずほ短期大学 |
研究代表者 |
加藤 望 愛知みずほ短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (60734473)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 緩衝材としての物的環境 / 負担感に配慮した人的環境 / 家庭文化と保育所文化のギャップ / 段階的ギャップ埋めの実践知 / 映像を用いた多声的ビジュアルエスノグラフィー / 保育者 / 実践知 / 一時預かり事業 / 文化ギャップ埋めの実践知 / 物的環境に依拠した実践知 / 子どもの情緒安定 / 多声的ビジュアル・エスノグラフィー / マルチヴォーカルビジュアルエスノグラフィー / 保育者の実践的知識 / 一時預かり保育 / マルチヴォーカル・ビジュアル・エスノグラフィー |
研究成果の概要 |
一時預かり事業において保育者は、子どもとの連続性が保障されていないかかわりの中から、特有の知識を形成し子どもの保育を担っている。例えば、保育者は子どもにとって馴染み深い家庭文化と、馴染みのない保育所文化の間にはギャップがあることを意識し、そのギャップを段階的に捉えて埋めていくことを意識しながら保育を担っている。子どもに負担のない範囲でスキンシップを意識したり、個別的にかかわったりするというような人的環境だけでなく、子どもにとって馴染みのある物的環境を緩衝材として利用する。また、同年齢の子ども同士のかかわりを楽しいと感じられるよう、あえてみんなで一緒に行う活動を取り入れている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保育者の実践知に関する従来の研究では、通常のクラス担当保育者を研究の対象としており、保育士資格を取得している保育者が、その他の多様な保育形態でどのような実践知を発揮しているのかは未解明であった。本研究の知見により明らかとなった、一時預かり事業を担う保育者が資格や経験を生かして実践知を積み重ねていく様相や、日々の葛藤から形成した実践知は、これから一時預かり事業を担う保育者にとっての指標となり、自己の保育を振り返る際の視点にもなり得る。また、本研究の結果を社会へ発信することにより、一時預かり事業の特有性とそれを担う保育者の高度な専門性を明示できる。
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