研究課題/領域番号 |
18K13135
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 川口短期大学 |
研究代表者 |
井上 清美 川口短期大学, その他部局等, 教授 (30517305)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ケア労働 / 保育労働 / 介護労働 / ケア共通資格 / ケア共通基礎資格 / ラヒホイタヤ / フィンランド / 保育者養成 / 保育者の専門性 / 子育て支援 / 一時保育 / 一時預かり / 専門性 |
研究成果の概要 |
フィンランドのケア共通資格であるラヒホイタヤを対象に、養成課程における専門性の内容や資格取得者の職業選択、介護労働と保育労働の領域間移動について検証した。ケアの対象を限定した専門科目は少なく、養護と教育を一体的に提供する日本の保育制度とは大きく異なる。職業選択における自由度の高さや柔軟性が利点とされる一方で、実際に介護労働と保育労働を柔軟に選択できている例はほとんどなく、専門課程で保育を選択しても介護領域でケア労働に従事せざるをえない傾向があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
家庭内で行われてきたケアが外部化される過程で、ケア労働の再編が生じている。介護と保育はいずれも主婦が担ってきた背景から同一の労働として扱う議論があり、ケア人材の確保や職業選択の自由という観点からケア共通資格の導入が検討されている。本研究はフィンランド保育者養成制度の検討およびラヒホイタヤの資格を取得してケア労働に従事する人々の語りから、養護と教育が一体的に提供される日本の保育労働との相違点を示した。保育と介護の選好にかかわらず、専門性の不足からニーズの高い介護領域に人材が流出する可能性を指摘し、ケア共通資格をめぐる議論に論点を提示することができた。
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