研究課題/領域番号 |
18K13146
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
濱田 秀行 群馬大学, 共同教育学部, 教授 (70627538)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 国語科 / 読むこと / 文学的な文章 / 課題構造 / 協働 / 国語 / 「読むこと」 / 対話 / 読解力の育成 / 「読むこと」の学習指導 / 教室談話分析 / 物語 / 談話分析 / 質的研究 / 授業実践 / 声 |
研究実績の概要 |
2023年度は、2022年度までに行った文献調査、フィールドワークで得たデータの分析と考察を行い、論文としてまとめる作業を行った。 継続的に観察を行ってきた教室の実践者に協力を得て、ワークシート等を参考にしながら、授業事例の談話記録について分析と解釈を行い、子どもが協働しながら取り組んでいる課題の構造について検討を進めた。議論の過程で、物語を教材とする「読むこと」の授業において育成を目指す資質・能力としての「想像力」の内実について詳細に検討することとなった。学習指導用要領の指導事項にある「具体的に想像すること」の対象に、視覚的なイメージだけでなく、触覚や嗅覚など他の感覚に基づくものや登場人物の記憶や認識などについてのイメージが含まれること、それらを統合する過程が授業の学習課題に包含されていることが明らかとなった。また、今日の学校教育で育成が目指される資質・能力としての想像力を、言語活動における子どもの具体的な学びの様子から捉えるという実践的な評価の枠組みと対応させる形で研究の成果を記述説明することが必要だという気づきもあった。 研究において見いだした知見と実践的示唆については、現職教員の授業づくりを支援する群馬大学の長期研修院事業や附属学校における実践研究協力、地域の学校の校内研修の場において発表し、実践者からのフィードバックを得て、批判的な検討を行った。研究の成果について論文の形にほぼまとめることができた。しかし、学術誌への投稿までには至らなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響があり、2022度まで学校でのフィールドワークを想定したほど行うことができなかった。また、当初予定していた研究協力者の異動、休職に伴う,研究協力者の交代のため授業事例データの収集が十分に行えなかった。研究協力者と議論を行いながら物語を協働的に読み深める授業において児童が取り組む課題の構造について検討し、明らかになった知見を論文にまとめ,投稿するまでには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
すでにまとめに入っているので、学術誌への投稿へ向け論文を仕上げる。成果についてはHPや現職教員の授業づくり支援、校内研修等の場でアウトリーチを進める。
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