研究課題/領域番号 |
18K13151
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
小山 英恵 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20713431)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 異文化間音楽教育 / 対話 / 共生 / D.バルト / C.ヴァルバウム / 音楽文化的アイデンティティ / 意味志向の文化概念 / ドイツ / 音楽科 / 鑑賞 / 文化 / ヴァルバウム / 現象学 / 意味付与 / 文化解釈学 / 音楽科の評価 / 音楽文化 / 解釈学 / 移民 / 音楽教育 / 異文化間 / 文化的アイデンティティ / 価値観 / ビルドゥング / 価値 |
研究成果の概要 |
本研究では、主に異文化間音楽教育に関するドイツの音楽教育の理論と実践について明らかにし、それらをふまえながら対話を通した共生のための価値観の形成をもたらす日本の音楽科教育の在り方について検討した。研究の成果として、音楽科教育において音楽作品の多様性だけでなく音楽を営む人々にとっての意味や価値の多様性に着目すること、および多様な音楽文化が行き交う現代社会において子どもたち各自が音楽とのかかわり方をみつけ創り出していくために、音楽科教育が、美的な対話を通して自己、他者、音楽世界の新たな認識をひらきながら、子ども一人ひとりの自由でひらかれた音楽文化的アイデンティティ形成を促すことが展望された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、対話を通した共生のための価値観の形成をもたらすために、これまでの音楽科教育に2つの転換をもたらす展望を示したことにある。第一に、これまで異文化理解というと音楽作品の多様性に目が向けられがちであった授業に、人々にとっての音楽の意味や多様性への着目を新たにもたらす点である。第二に、二項対立を生みやすい自文化(日本の伝統音楽)、異文化(諸外国の音楽)を子どもに「与える」スタンスから、多様な他者との対話を通して人々にとっての音楽の意味の多様性を知りながら、子どもたちが自分にとっての音楽の意味を深め、自由でひらかれた音楽文化的アイデンティティを形成していくというスタンスへの転換である。
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