研究課題/領域番号 |
18K13152
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
森尻 有貴 東京学芸大学, 教育学研究科, 准教授 (90757478)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 音楽教育 / イギリス / CPD / 職業専門性 / 継続教育 / 教師教育 / 継続能力開発 / 教員養成 |
研究実績の概要 |
本研究はイングランド(以下イギリス)の音楽教育における職業専門性継続教育の現状と課題を検討することを目的とした。コロナウイルス感染症拡大の影響から、フィールド調査が困難であり、主に文献研究やインタビュー調査による検討を中心とし、当該年度も研究を進めた。オンライン研修が中心であった状況から、対面での研修が増加し、教員の専門性教育の一環としてワークショップなどが徐々に増加するとともに、オンライン研修を設けるなどの多様化が進んでいる現状を伺うことができた。 一方で、2022年6月に政府より発表された新たな「The power of music to change lives: National Plan for Music Education」からは、学校内での音楽教育の質を高める声明が掲げられているとともに、Music Hubと言われる地域における音楽教育の推進を支援する機関の責任や役割が強調されている。地域社会や財団、公共団体等、様々な機関が協力体制を築いて学校の音楽教育を支援していく方向性を見てとることができると同時に、次の段階として、さらにMusic Hubが学校及び地域諸団体とのパートナーシップを強化することや、成果を常にモニタリングすることの重要性が明記された。 前年度に実施したインタビュー調査の分析を更に進めた結果、主に初等教育における教員の音楽の技能や中等教育における教員の教育的方法論に関する知見や自信の不十分さなどが指摘されており、今後の音楽を指導する教員の実態や政府の方向性を検討する上で重要な視点であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナウイルス感染症の拡大により、当初の研究計画から軽微な修正を行ったが、公的文書やインタビュー調査の内容をさらに検討することができている。フィールド調査などの現地視察は部分的に取りやめたが、代替的に、より多くのインタビューデータを集めることができ、詳細な分析を試みた。
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今後の研究の推進方策 |
政府や地方団体の発行する文書の分析および、インタビューデータのさらなる分析を行う。またこれまでの成果をまとめ、学術雑誌への発表を予定している。
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