研究課題/領域番号 |
18K13162
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
上ヶ谷 友佑 広島大学, 附属福山中学校, 教諭 (80813071)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 数学教育 / 推論主義 / 計量テキスト分析 / 研究方法論 / 研究方法論開発 / 客体化理論 / 授業実践論 / 計量言語学的分析 / 数学的方法 / 真正な学習 |
研究成果の概要 |
数学的方法の活用に注目した事例研究がこれまで多数試みられてきたが,事例研究に依存した研究方法論上の問題により,現状では,独立した研究グループによる追試の報告を実施する難しい.そのため,十分な再現性を伴う知見が得られていない状況である.そこで本研究の目的は,探索的な授業実践を繰り返し実施する中で,コンピュータを使った自然言語処理分析を応用した第三者が追試可能な新しい研究方法論を開発することである.研究成果としては,推論主義と呼ばれる哲学に基づいて計量テキスト分析の結果を分析することができるという結論を得た.また,授業実践から,今後の数学教育へ向けた副次的な示唆を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,事例研究に過度に依存する教育実践研究の実態に一石を投じ,客観的に累積可能な新しい研究方法論のための理論的基盤を提案したことである.これにより,複数の事例を同じ視点から統合的に分析することができるようになり,これまで常識とされていたことが本当に成り立つのかをきちんと検証したり,逆に想定もしていなかったような現象の存在を指摘することができたりするようになった.社会的意義としては,数学の授業を学校で実施する上で何に注意しながら実施すべきかについての示唆が引き出せるようになった.
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