研究課題/領域番号 |
18K13169
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 奈良教育大学 (2020-2021) 共栄大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
太田 満 奈良教育大学, 社会科教育講座, 准教授 (80804385)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 中国 / サハリン / フィリピン / 残留日本人 / 帰国者 / 生活体験 / 教材開発 / 授業実践 / 残留 / 残留日本人学習 / 国際理解教育 / 人の移動 / 中国・樺太(サハリン) / 移民学習 |
研究成果の概要 |
本研究では,国際理解教育研究の成果を手掛かりに,残留日本人の歴史や体験を取り上げた教材開発を行った。残留日本人については、中国やサハリン、フィリピンに在住する、あるいは日本に帰国した人々を対象にインタビューを行い、彼らの生活体験の教材化を行った。教材開発では、既存の移民学習実践を分析し、その課題を明らかにした上で、残留日本人学習の目標や内容、方法を検討し、授業開発を行いその意義を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,国際理解教育研究の成果を手掛かりに,残留日本人の歴史や体験を取り上げた教材開発を行った。国際理解教育研究では,「人の移動」に関する教材開発がなされているが,「人の移動」については,「移動した(する)人」と同様,「移動できなかった/できない/しない人」にも着目すべきだと考える。戦後の残留者の経験は重要な学習内容であり,残留は移民学習のキーコンセプトの一つとして位置づけられるべきと考える。残留日本人学習は,国籍も民族も異なる多様な社会を生きてきた人々の経験と,国内外に広がる家族の様子を取り上げる点において,国民国家を基本枠組みとした教材とは異なる教育的価値を有する。
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